私はその類(たぐい)ではない

「数」とは何か、そしてそれはどうあるべきか

改訂版ボウイ訳詞『Beauty and the Beast』:野獣から美女への求婚か、それとも美女から野獣への求婚か、それが問題だ。自己から自我への一方的な求愛は実りある対話を生成しないのでは?

鼻歌まじりにふらふらと
つい脇道を通ったこと
それが私にとっての
堕落へと向かう一本道(の始まり)だった…

おやおや?驚いたかい?

せめて少しは微笑んでくれ
美女と野獣(の「結婚」)に反対することは
きみにはできないのだから

昼間のナニカ
夜中のナニカ
陽と陰/善と悪/美と醜/正と負がそのように整然と分かたれている間は
何も問題はなさげだが
実はその裏では
ナニカとてつもなくやばいことが確実に進行中なのだ
遅かれ早かれ
大虐殺の匂いが漂い
抗議の声が風に乗る

私の中にいる誰か
その誰かは皮をひっぺがされて
肉が剥き出しになっている(しかしまたどうやって?)

誰か神父さんを連れて来い!

美女と野獣(の結婚)には
何人たりとも反対できないのだよ
分かったかね?愛しい人よ

ええ、知ってたわ
美女と野獣(の結婚)には
あなたも反対できないのよね
この弱虫さん

信じて欲しかったの僕
ただただ良くありたかったの僕
気晴らしなど求めていなかったの僕
すべての良い男の子がそうであるがごとく

[だが結局、美女と野獣は惹かれ合い、
聖職者立ち会いの上で、
とうとう両者は結婚した]

今やもう
私達を汚すものは何もなく
私達に敵うものは何もない
(つまり私達は無敵だ!)

天国の神様どうもありがとう
私達を自分の足で立たせてくれて

あらまぁ、なんてこと?
これってまさに
美女と野獣」(というお話の結末)じゃない?

美女と野獣(の結婚)に対しては
あなたも絶対逆らえない

美女と野獣」(という話の結末)に対しては
あなたも嫌(いや)とは言えやしない

原詩:http://www.azlyrics.com/lyrics/davidbowie/beautyandthebeast.html