私はその類(たぐい)ではない

「数」とは何か、そしてそれはどうあるべきか

#哲学

改定版・Roxy Music訳詞『Always Unknowing』:逃避行中の二人・すれ違う会話・人間にとって「いつだって何も知らない・分からない」ものの一つが「他人の心」だ

「明けの明星を追って東へと向かおう」 「だけど、絶えず逃げ回ることに意味はないわ」 「必要なものを全部持って出発しよう」 「ちょっと待って、少しは私に時間をちょうだい」 いつだって 何も知らない 「世界が汝を通り過ぎんことを!」 「世界は、まさに…

ボウイ訳詞『Rock 'n Roll With Me』:ロックスターの悲痛な叫び - 1974年当時、ボウイは自分のコンサートに集う観客に対して心底絶望していたのかもしれない

あなたはいつも事情通の一人だった だから彼らはあなたのような人たちに 僕らを売り込んだ 僕はと言えば常に新しい環境を求めていた たとえばどこかに部屋を一つ借りるとかして その間ずっと 蜥蜴たちは熱気の中 泣きながら横たわっていた 誰に会うべきかを…

Roxy Music訳詞「Always Unknowing」:今宵は星を見るのを止めておけ・目に見えるすべてのものを疑え・いつだって何も知らない

明けの明星を目で追う だが常に動きつづけることに 意味はない お前が知りたいことをすべて君に教えよう手に入れろ 代わりに少し私に時間をくれ いつだって 何も知らない 世界が通り過ぎていく 世界はまさにそのように見える いつだって 何も知らない 私の側…

ボウイ訳詞『Time』:○○とは何か。そう問われない時には私はそれを知っている。だが、そう問われた時に私はそれを知らない。小説と数学の共通点に関するメモ

時間 ー 彼は舞台の袖で待っている彼は意味のないことばかり口走る彼のスクリプトは君と僕だ時間 ー 彼は娼婦のように体を曲げるマスかきながら床に倒れ込む彼のトリックは君と僕だ時間 ー クアールード(Quaalude*)と赤ワインビリー・ドールを召喚するそ…

ボウイ訳詞『What In The World』:「唯一無二の花」がもし存在するなら、それは「花」というカテゴリーには入りきらず、なんだか得体が知れない不気味な「分類不能なもの」として感じられる筈だ

君は鼠色の目をした少女に過ぎない だが何も気にすることはない 何か言いたいことを言って 群集が叫びだすまで待つがいい そう 群集が叫びだすまで待つのさ 君は鼠色の目をした少女に過ぎないのだから 君は自分の部屋の奥に 引きこもったきり出てこない 僕の…

ボウイ訳詞『Breaking Glass』:おせっかいなポルターガイスト(騒がしい霊)は音(サウンド)と映像(ビジョン)を通じてあなたにメッセージを送るが、あなたに触れることは決してない

愛する人よ 私は今日もまた あなたの部屋にあるガラス類*を 割り続けている ほら 耳を 澄ましてごらん (ガラスの割れる音) うつむいて カーペットを見つめるのは止めなよ カーペットの上には 私がとってもおぞましい絵を 描いておいたよ 見えたかい? あな…

ロキシー・ミュージック訳詞『The Space Between』:固定的な「男と女」、「親と子」、「医者と患者」、「生産者と消費者」、「攻めと受け」という関係は真の対等関係でないが故に「正しく」ない

The way I see it This relationship ain't right The space between us Better close it up tonight The space between us Close it up tonight 我が哲学に照らして この関係は 正しくない 今夜は 我々の間にある この空間を 閉じた方が良い <<訳詞解説>…

セックス・ピストルズ訳詞『God Save the Queen』:観光客とは貨幣だ、伊藤比呂美「アウシュビッツ ミーハー」、ボウイがレイプされたジャケ写(非実在)について

神よ女王を救い給え 狂ったファシスト政権が お前ら大衆を全員アホにしちまった 水爆並の可能性を持っていたはずの大衆を 神よ女王を救い給え あのババアは人間じゃない 夢見がちなイングランドには 何の未来もない 自分の欲しいものは何かも 自分に必要なも…

ジミー・クリフ訳詞『Many rivers to cross』:時にはいっそ 恐るべき犯罪に手を初めてしまおうかと考えることすらある

渡るべき河は幾多あれど その彼方にあるべき「我が道」を見つけられない 方々(ほうぼう)をさすらい歩き 完全に道を見失っている あの白い崖に沿ってドーバー海峡を渡るたびに そのことを身に染みて感じる (上記写真はhttps://en.wikipedia.org/wiki/White…

改訂版ボウイ訳詞『Beauty and the Beast』:野獣から美女への求婚か、それとも美女から野獣への求婚か、それが問題だ。自己から自我への一方的な求愛は実りある対話を生成しないのでは?

鼻歌まじりにふらふらと つい脇道を通ったこと それが私にとっての 堕落へと向かう一本道(の始まり)だった… おやおや?驚いたかい? せめて少しは微笑んでくれ 美女と野獣(の「結婚」)に反対することは きみにはできないのだから 昼間のナニカ 夜中のナ…

ボウイ訳詞『Beauty and the Beast』:やまい、やるまい、やらせまい、誰か坊(ぼん)さん連れて来い。誰にも(主張している本人にさえも)理解できない「美女と野獣」理論の全貌が今ここに!

鼻歌まじりにふらふらと つい脇道へと足を進めてしまったこと それがまさに 僕にとって 堕落への一本道の始まりでした (・・・気まずい沈黙・・・) あれっ?やだなぁ、もう ちょっとは笑ってくださいよ ここ笑うとこなんですから まぁでも僕が今から説明す…

ディラン訳詞『The Man In Me』:私の中にいるあのオトコと話をつけるには、きみのようなオンナが要る

僕の中にいるあのオトコは 大抵のことは何でもやってくれる だけどその見返りとして アイツが要求するものがある 早い話が 僕の中にいるあのオトコと話をつけるには きみのようなオンナが要るのさ 不吉な暗雲が僕んちのドアの周りで荒れ狂っている 僕はもう…

マトゥンビ(Matumbi)訳詞『RocK』:岩よ、揺れよ、だが我(I)には落ちるな

岩よ、揺れよ だが我(I)には落ちるな 岩よ、揺れよ 揺れて転がり落ちよ だが我の上には落ちるな おお、岩よ 揺れて崩れ落ちよ だが我の上には落ちてくれるな Rock, rock, don't you fall on I Rock, rock, don't you fall on I Oh Rock Don't you fall on …

「汝自身になせることを隣人にもなせ」というロックの歌詞と隣人愛の否定

隣人、隣人、隣人 俺に「隣人」っていたっけ? 俺に「隣人」っていたっけ? 昼夜を問わず四六時中 俺に干渉してくる粘着な奴らならいるが 隣人、隣人、隣人 俺に「隣人」っていたっけ? 俺に「隣人」っていたっけ? 昼でも夜でも四六時中 俺んちのピンポンを…

この瞬間に絶望は終わり、そして戦略が始まる

The Pop Groupの1979年リリースの作品『 We are all prostitutes』(7インチシングル)のジャケットには同曲の歌詞が印刷されているのだが、その最下行に次のようなセンテンスがある(この部分は歌唱されない)。 "at this moment, despair ends and tactics…

David Bowie Died

デイヴィッド・ボウイが死んだ デーヴィッド・ボウイが死んだ デーヴィット・ボウイが死んだ デヴィッド・ボウイが死んだ デヴィット・ボウイが死んだ デービッド・ボウイが死んだ デービット・ボウイが死んだ デビッド・ボウイが死んだ デビット・ボウイが…