私はその類(たぐい)ではない

「数」とは何か、そしてそれはどうあるべきか

ゲット・バックの呪縛

ジョジョってオトコは
クールでイカした一匹狼を気取ってたけど
田舎に居続けたんじゃ
そんなポーズを続けらんないことも十分承知してた
(彼はとても聡明なオトコなのだ)
そこでジョジョは生まれ故郷(ド田舎のアリゾナ州はツーソン)を飛び出して
カリフォルニアのヒッピー村へと潜り込んで
ハッパ三昧の日々を過ごした

戻れ
お前が元いたトコロに戻れ
戻れ
かつてお前がいた場所に戻れ

戻れやジョジョ
田舎さ帰(けえ)れ!

とってもスウィートなロレッタ・マーティン女史は
自分が「超トンガったイケてるオトナのオンナ」だと思ってた
だけどオトコである俺に言わせりゃ
彼女は単に「どこにでもいるありふれた二流のオトコ」にすぎなかった
彼女の周りの女の子たちはみんな
彼女はいずれ(自らの言動が原因で)痛い目を見るはずだって言うけど
彼女は稼げるうちにガンガン稼ぐだろう

戻れ
お前が元いたトコロに戻れ

古き良き時代には
オトコがオトコらしく
オンナがオンナらしくあったように
みんな自分が本来所属していたカテゴリーに戻れ!

戻れやロレッタ
田舎さ帰(けえ)れ!

お袋さんは
お前の帰りを待っとるよ
ハイヒールさ履いて
ローネックのセーターさ着て

戻れ
戻れ
お前が元いたトコロに戻れ
<解説>ゲット・バックの呪縛とは、かつての自己の帰属先であった何らかの古き良きカテゴリーへと戻ることは無条件に良いことだというオチに話を落着させてしまうこと。この呪縛に搦め捕られないように気を付けよう。
 
なお、Loretta Martin節での"But she gets it while she can"の意味に関しては、10ccの"Get It While You Can"(シングル"Art for Art's Sake"のB面曲)の歌詞(下記リンクを参照)が参考になる。ニュアンス的には、ぽっと出のタレントに対して、どうせ売れっ子でいられるのは今のうちだけなんだから、「稼げるウチにせいぜい稼いどけや」とか言う感じに近いのではと。そして、これは、Jojo節における"But he knew it wouldn't last"に対応しているのだろう。

10ccの"Get It While You Can"の歌詞はこちら:http://www.azlyrics.com/lyrics/10cc/getitwhileyoucan.html